堺化学工業株式会社

サステナビリティ

SUSTAINABILITY

人権デューディリジェンスの実施

HUMAN RIGHTS DUE DILIGENCE

人権推進体制

堺化学グループは、人権課題への取り組みに関する活動を実行する機関として、人権部会を設置いたしました。 人権部会は、ESG経営を実践する組織であるサステナビリティ委員会の下に位置しており、当社のサステナビリティ推進体制とも連携しております。

推進体制図

人権デューディリジェンスの実施

堺化学グループでは、人権に対する負の影響を特定するとともに、その発生の防止と発生リスクの低減に努めています。 2025年度は、2023年度に特定した優先対応人権リスクについて、グループ各社へのアンケートや人権部会での審議を通じて再評価を実施し、 新たな優先対応人権リスクを特定しました。 2026年度は、特定した優先対応人権リスクへの対応として、国内外のグループ各社で個別の人権デューディリジェンス(人権DD)計画を策定し、実行しています。 また、計画の実施にあたっては、中間および期末時点で人権部会によるモニタリングを実施し、進捗状況を確認しています。

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人権デューディリジェンスの取組み推移
2023年度 優先対応人権リスク特定
2024年度 各社で人権DD計画策定・実施
2025年度 優先対応人権リスク再評価
2026年度 新たな優先対応人権リスクへの対応

優先対応人権リスク

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2025年度までの優先対応人権リスクと実施した取組

テーマ 優先対応人権リスク 主な関連するステークホルダー 取り組み
サプライチェーン上の人権 ① サプライチェーンを通じた人権課題 サプライチェーン上の労働者、顧客、従業員、地域社会 ・原料調達先にCSRアンケートを実施
・調達先に対する外部通報窓口(JaCER)の周知
② 責任ある鉱物調達 サプライチェーン上の労働者、地域社会 ・購買先監査チェックリストの実施
③ 責任あるパーム油調達 サプライチェーン上の労働者、地域社会 ・化粧品材料製品のRSPO認証取得
労働安全衛生 ④ 安全衛生 従業員、サプライチェーン上の労働者、顧客、地域社会 ・構内事業者の安全配慮を正式に規定化
・各種防災訓練の実施
⑤ 化学物質の適切な保管管理 従業員 ・毒劇物リスクの抽出・確認を実施し、対応方針を策定
ダイバーシティと職場の人権 ⑥ メンタルヘルス 従業員、サプライチェーン上の労働者 ・メンタルヘルス教育
・産業保健スタッフやメンタルヘルス専門医によるフォロー
・ストレスチェックの実施
⑦ ダイバーシティの推進 従業員 ・人的資本経営の推進組織として、人的資本部会を立ち上げ
・セミナー、ワークショップの実施
・女性活躍推進

2026年度以降の優先対応人権リスク

再評価の結果、2026年度からは以下の優先対応人権リスクに基づき人権DDを推進しています。

優先対応人権リスク 主な関連するステークホルダー
サプライチェーンを通じた人権課題 サプライチェーン上の労働者、顧客、従業員、地域社会
各拠点における事故・災害の発生 従業員、サプライチェーン上の労働者、地域社会
児童労働・強制的な労働 従業員、サプライチェーン上の労働者
構内で働く人の安全衛生 サプライチェーン上の労働者
職場における差別・ハラスメント 従業員

人権デューディリジェンスの進捗に関する第三者レビュー

国内外のグループ各社で策定した2025年度の人権DD計画表に対し、大村恵実弁護士による第三者レビューを行っていただきました。

大村恵実
弁護士・ニューヨーク州弁護士
ビジネスと人権ロイヤーズネットワーク運営委員


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イメージ

弁護士 大村 恵実

グループ全社の人権デューディリジェンスに関する進捗管理表に基づき、2025年度の取組みについて2026年7月に第三者としてレビューを実施しました。
研究開発段階から環境・人権リスクチェックを行う仕組みについて、より実効的に運用できるよう改善を進めていることに加え、化学品の物流において、万一の事故発生時に輸送事業者、救助従事者や地域住民の安全確保、環境汚染防止のために必要なイエローカードの運用改善を進めていることなどの進捗がありました。GMPに基づく原薬・中間体を製造するグループ会社では、製造工程にあり得る環境・人権リスクについて、工場長や管理部門責任者らと意見交換し、実際に製造工場を訪問して、環境対策や労働安全衛生の取組みを確認しました。
また、化学品を受託製造するグループ会社では、原料メーカー(サプライヤー)に対するCSR調査を実効的に行う方法を検討しました。たとえば、委託元(顧客企業)や原料購買商社が行う環境調査や労務監査などの情報共有を受け、委託元や商社と協働しながら、サプライヤーに対し環境・人権の取組み強化を働きかけることです。
国連「ビジネスと人権に関する指導原則」のもと、労働安全衛生の取組みは、労働災害を減らす経営リスク管理としてのみならず、従業員の健康・安全という人権の観点で見直すことが求められています。そこで、矢倉社長ら経営層との対談では、グループ会社のEHS管理部門と本社部門とのさらなる連携強化や、各会社が策定する労働安全衛生方針を、堺化学の安全衛生行動指針と統一しつつ、各会社の事業内容に合わせて具体化することについて意見交換しました。

責任ある調達の推進

堺化学グループは、調達基本方針に基づき、サプライチェーン全体で持続可能な責任ある調達を推進しています。紛争鉱物については、責任ある鉱物調達方針に基づき、取引先への書面監査等を通じて紛争への関与がないことを確認しています。あわせて、児童労働や環境破壊などのリスクにも配慮し、CSR調達ガイドラインの遵守を取引先に求めています。

人権教育の実施

堺化学グループは、全ての役員および従業員が人権について正しく理解し、その知識を実効的に事業活動に反映できるよう、必要な教育・啓発活動を行っています。 その一環として、毎年12月に「人権週間」を設定し、全グループ会社における人権意識の向上と浸透に取り組んでいます。 2026年度の人権週間では、CLS日比谷東京法律事務所の大村恵実弁護士による講演会を実施しました。


受講者数 対象者数 受講率
グループ合計 1,624 1,624 100%
管理部門 100%
営業部門 100%
調達部門 100%
製造部門 100%
研究部門 100%

※育児休業中、休職中の従業員を除く

苦情処理機関「JaCER」への入会

堺化学グループの人権基本方針に掲げている救済システムの構築を実現するため 、一般社団法人ビジネスと人権対話救済機構(JaCER)に正会員として入会しております。JaCERは「国連ビジネスと人権に関する指導原則」に準拠して、非司法的な苦情処理プラットフォームを構築し、専門的な立場から参加企業の苦情処理の支援・推進を行うことを目指す機構です。堺化学グループはJaCER通報窓口の活用をはじめ、より実効的な救済システムの構築に努めてまいります。

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