堺化学工業株式会社

日焼け止めの成分表示、どう読む?はじめてでも分かるチェックポイント

夏の日差しは年々強くなっており、日焼け止めは美容だけでなく健康を守るためにも欠かせません。敏感肌や自然派志向の人も増え、「効果」だけでなく「成分や環境にやさしいか」も確認する時代です。 裏面の成分表示は一見むずかしそうですが、肌を守り環境に配慮した賢い選び方のヒントが隠れています。 このコラムでは、成分表示の読み方や具体例、役割ごとのマッピング表でわかりやすく解説します! ちょっとした知識を習得するだけで、日焼け止め選びがもっと楽しくなりますよ!

INDEX


成分表示のルール

(化粧品の場合)

  • 全成分表示が義務付けられています。
  • 成分は配合量の多い順に表示されます。
  • 1%未満の成分は順不同でまとめて表示可能です。
  • 成分名は「日本化粧品成分表示名称(INCI名に準拠)」で表記されます。

(医薬部外品の場合)

  • 全成分表示は義務付けられていません。
  • 有効成分とその他の成分を区別して表示します。
  • 有効成分を最初に列挙し、その後「その他の成分」としてまとめて記載可能です。
  • 成分名は薬事承認申請時の「承認書記載名称」で表記されます。

成分表示を理解することで、「どの成分がUV防御の役割なのか」「保湿や環境配慮成分が含まれているか」がわかります。

成分表事例

ここでは、化粧品の成分表示例を示しながらわかりやすく解説します!

全成分表示例

全成分表示例

水、シクロペンタシロキサン、酸化チタン、BG、ジメチコン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、グリセリン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸へキシル酸化亜鉛、ポリソルベート60、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、キサンタンガム、トコフェロール、フェノキシエタノール、ホホバ種子油、ステアリン酸グリセリル、PEG-10ジメチコン、クエン酸Na、ジステアリン酸Al

成分マッピング

カテゴリ 成分表 主な役割
紫外線散乱剤 酸化亜鉛 UVA散乱剤
酸化チタン UVB散乱剤
紫外線吸収剤 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸へキシル UVA吸収剤
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル UVB吸収剤
基剤 溶媒
シクロペンタシロキサン 溶媒
ジメチコン 溶媒
保湿剤 BG 保湿
グリセリン
ホホバ種子油
安定化剤
増粘剤
ベヘニルアルコール 乳化安定
キサンタンガム 粘度調整
抗酸化剤
防腐剤
トコフェロール 酸化防止
フェノキシエタノール 防腐
分散剤 ステアリン酸 分散
ジステアリン酸Al
乳化剤 ポリソルベート60 乳化
ステアリン酸グリセリル
セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン
PEG-10ジメチコン

ちょっと気になる、あれこれQ&A

Q1
カタカナが多くてわかりにくい…
散乱剤・吸収剤・保湿・基剤・安定化成分など、カテゴリ別に見ると理解しやすくなります。
Q2
天然成分かどうかはどう判断する?
ホホバ油やアロエベラ葉エキスなど植物由来の名前が目安。環境配慮の表示もチェック。
Q3
敏感肌でも使えるか心配…
酸化亜鉛や酸化チタンのみで構成された「ノンケミカル」製品は、肌への負担が少ないため、おすすめ!
Q4
環境に配慮した日焼け止めの選び方は?
酸化亜鉛などミネラルベースの紫外線散乱剤、サンゴフレンドリー表示が目安です。
堺化学マスコットキャラクター チータン

まとめ

日焼け止めの成分表示は、紫外線散乱剤・紫外線吸収剤・基剤・保湿剤・防腐剤とカテゴリで整理すると理解しやすくなります。 肌タイプやライフスタイルに合わせて「UV防御」「保湿」「環境配慮」のポイントを意識し、成分表をちょっと見るだけでも製品を賢く選べるようになります。 知識を身につけて、自分に合った日焼け止めを選んでみましょう!

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